はじまりはネット予約

結婚して4年経ったころパートを辞めました。

次は何のパートをしようか…何か資格をとろうか…この際、正社員を目指して働こうか…そのころ30代前半でした。

昼間に1人でいろんなことを考える時間ができ、漠然と家族が欲しいな…こどもがほしいな…と心のどこかで感じていました。でもうちのリーダーはこどもに対して消極的です。自身に兄弟がいないこと、金銭的な不安などが理由です。そんな認識であることは結婚前から分かっていました。だからサブリーダーとして希望を言い出すことができずにいました。3か月くらい考えました。

でももうすぐ30代後半になるんだと考えた結果、気がついたら近隣の不妊治療の病院を検索していました。リーダーには内緒でネットで初診予約をとりました。

 

わざとリーダーが仕事の日の午前中に初診です。

問診票を渡され記入します。

妊娠を希望していますか?の問いに素直に「はい」を言えたのは問診票の記入が初めてでした。生理周期や性行為の有無を記入する時に改めて自分の夫婦生活がうまくいっていないことを認識しました。生理不順。性行為ほぼナシ。家族計画について話し合ったことがない。

採血で肝炎の検査や内診室で感染症や子宮頸がんの検査等を受けました。緊張したためか帰りの電車内で気分が悪くなるも、すぐに回復しました。

この日から基礎体温を測り始めます。さすがにリーダーに「なにそれ?」と聞かれます。「体温計。」と答えて逃げます。やっぱりまだ言えない。2週間後には検査結果を聞きに行きます。それまでに話そうと思っていました。

もし反対されたら何て言おうか、反対されたら諦められるだろうか、話すのがこわくてもやもやしていました。ネットで同じ境遇の方を探してみて安心したり不安になったり気持ちの忙しい日が多かったです。

いま思えばあのとき少し大人になったような気がします。初診の予約が電話だったら躊躇したかもしれません。ネットで日にちを選ぶことができる病院をみつけたことが家族計画と夫婦関係の改善のはじまりになりました。それからもうすぐ2年が経ちます。その2年のできごとをここに残していこうと思います。